【二月のお香】聞き香(香道)
香りの道は、日本三大芸道、茶道、華道、と続く「香道」です。ご存知でいらっしゃらない方も多いかと思います。敷居が高くて難しそう、そう思われる方も多くいらっしゃる。
千年以上も前から貴族の間で楽しまれてきた香道、その歴史は古く深く、礼儀作法、立ち居振る舞いはもちろん、目配せや指の先の細部にまでこだわりぬく「香道」
そしてもっとも大切な「心」目に見えない世界に入り込む事が出来るのが「香道」だと思います。また、古典文学や書道とも関わりが深く学び多く「香り」を楽しむこと!
私の自分を整える方法は「香道」
香木の香りを聞いて癒され非日常を楽しむ事、香木の香りを聞きながら自分の内側と繋がる不思議な感覚は癖になります。
二つの流派
細かく言うともっとありますが、代表的な流派のお話をほんの少しします。
御家流おいえりゅう:貴族や公家の優雅な遊び
志野流しのりゅう:武家の精神修練
(SBSラジオさんからお誘いでご紹介してくださいました)
楽しみ方
・聞香(もんこう):香木の香りを聞き、鑑賞する。 香の席では、お線香の原料でもある天然香木の数ミリ一片を、聞香炉を使用し燃やさず間接的に温め、嗅いだことのないなんとも独特な香木の香りを聞きます。
・組香(くみこう):香りを聞き分けるゲーム。 季節や文学を香りと共に織り交ぜられ楽しむものです。
「香木」は生き物であり、それぞれに魂が宿ると考えられています。 稀少な天然香木を敬い大事に取り扱う事から「聞く」という表現をし、大自然や地球の声を聞き、自然と一体になる事で自分自身の心の内と向き合う事。
六国五味(りっこくごみ)
香木の分類と基本となるもので、六国は、産地や品質で分類されています。
ほんの数ミリの香木、その重厚な何とも言えない深い深い香木の香りは一言では表現しきれない程です。
【名⾹の特徴と産地】
★伽羅(きゃら)
5つの味をバランスよく感じられる最⾼級の⾹り ベトナムなど
★羅国(らこく)
繊細で落ち着いた⾹りで武⼠の⾹りとも⾔われる タイ
★真南蛮(まなばん)
酸味が強く落ち着いた⾹りで
⼤⼈の男性を想像させる インド南⻄
★真那伽(まなか)
最も⾹りが⻑持ちし柔らかく奥深い⾹り マレー半島南⻄
★⼨聞多羅(すもたら)
酸味の中に⽢みを感じる⾹り スマトラ島
★佐曽羅(さそら)
酸味が強く繊細で上品な⾹り インドシナ半島
五味(ごみ)
★⾟しん(カライ)
胡椒など⾹⾟料の⾟さ
★⽢かん(アマイ)
蜂蜜のような⽢さ
★酸さん(スッパイ)
梅⼲しのような酸っぱさ
★鹹かん(シオカライ)
海藻を⽕で煮詰めたような塩⾟さ
★苦く(ニガイ)
柑橘類の⽪を⽕にかけた時の苦み
基本的に1つの⾹⽊につき1種類の味で⾹りを表現しますが、なかには複数の味を持つ⾹⽊もあります。
それらの⾹⽊は五味の強弱や組み合わせにより微妙な⾹りの違いが出てくるため、様々なパターンの⾹りを継続的に楽しめることが特徴です。
香十徳
「⾹の⼗徳」(こうのじっとく)⾹が及ぼす⾁体的・精神的な効⽤が伝えられています。
⼀: 感覚を研ぎ澄ます
⼆: ⼼⾝を清浄にする
三: 汚れを取り除く
四: 眠気を覚ます
五: 孤独感を癒す
六: 多忙時でも⼼を和ます
七: 沢⼭あっても邪魔にならない
⼋: 少量でも芳⾹を放つ
九: 何百年をへても朽ちはてない
⼗: 常⽤しても害がない
香木について
七種の⾹⽊
略号 :味(御家流)・ 味(志野流)
1.伽羅(キャラ) 苦 ・苦
2.羅國(ラコク) ⽢・ ⾟
3.眞南蛮(マナバン) 鹹・ ⽢
4.眞那賀(マナカ) 無味・ 鹹
5.佐曽羅(サソラ) ⾟ ・酸
6.⼨⾨多羅(スモンダラ) 酸 ・酸
7.新伽羅(シンキャラ) 苦・ 苦
六國七種〈リクコクシチシュ〉
苦⽢鹹⾟酸〈ク・カン・カン・シン・サン〉の五つの味を持っています。
⾹⽊は「⽊所〈キドコロ〉という種類の分類と「⾹銘〈コウメイ〉」という固有名詞があります。
香道と聞くと皆さんお作法や伝統に縛られて難しそう、入りずらいと伺います。 海外の方に伺っても特に組香は難しいと伺う事が多くいらして・・・どうしたらもっと「楽しさや香木本来の香り」をお伝えできるのか・・・
最初の一歩はシンプルに「香木の香りを楽しんで頂く事」「本物の香木の香りで心身、脳を休め癒されていただきたい」
流派やお作法などはもっとその先にお香を深めたいと思う方は進まれたらよいと思います。
純粋に自然由来の「香木」に触れてシンプルに「香り」を五感で感じて頂きたい!
↑緊張のあまりなのか(;’∀’)灰手前が雑過ぎました(^^;
🌟二月は香道です!
香道って?
香木って?
どんな香り?
ぜひこの機会に本物をお聞き下さい。メッセージお待ちしております。
要予約
大変人気の「香道」ですのでご予約はお早めに!!
5名様限りです。
講座の詳細
場所:静岡県沼津市 沼津御用邸 東付属邸 第三学問所
正面西付属邸にしたら左へ細い道をずっと奥へお進みくださると門が見えます中に入り左側が駐車場になります。少し分かりにくいです。
時間:10:00~約二時間
受講料:10,000円(税込)/名
二月の週末のご予定にいかがですか?
二月一日(土曜日)
二月九日(日曜日)
二月十五日(土曜日)
二月十六日(日曜日)
持ち物:白ソックス、ハンカチ、水分
五名様限定とさせていただきます。
大変人気の香道の講座です、ご興味がございましたらぜひお早めに(*^^*)
沼津御用邸はこんな場所です。
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